ロスタイムライフ

憂鬱と煩悩

人生は着火済みの蝋燭

ふと様々な過去を振り返った。

中学受験して入った学校でいじめに遭い家に引きこもり地元の公立に移ってもあまり行かずに、ずっと家で音楽と面白い事をパソコンで集めるか本を読む日々。

高校生になると中学生の時に蓄えた音楽知識が合う友達と出会いヒップホップに傾倒し始めた。周りはみんな悪い奴ばっかだったけどそれはそれで楽しかった。
友達が開催したクラブイベントに行って遊んだり大学生主催のパーティとかに遊びくれていた。

大学に入る直前ある女の子とずっと遊んでいた。一つ下で女子校の子、吸ってるタバコはアメスピの黄色。トレインスポッティングのダイアンみたいな子だった。
その子に影響されて僕もアメスピを吸い始めた。
その子は流行に流されず自分の芯のある服や音楽を持っていて好きになった。
いまだにその子をふとした時に思い出すけど今はインスタを見る限りはオシャレな大人の女に成長していた。とても僕に似つかわしいような人間ではなかった。
高校を出て大学に出ると周りとの服や音楽その他殆どの興味関心がズレまくっていることに気づき絶望する。大学なんて田舎からきた虫けらばっかだったし授業も聞く時間が無駄だと思って辞めた。

20歳前後人生でも一番荒れていた頃。祖父の介護のストレス、祖父が心身ともに弱り果てていく様子も見ていられなかった。祖父が死んだ瞬間やっと解放されたとすら思ってしまった。
祖父の告別式、僕は初めて人前で咽び泣いた。

そのあともうどうでもいいどうなってもいいと思いめちゃくちゃに歩き出す。短期間ではあるが歌舞伎で働きインターネットには乗せられないようなことばかりしていた。警察に捕まらなかったのが奇跡だと思う。

一年ほどでこの生活も長続きしない事を悟って真っ当な暮らしを再開する。 

最近人見知りなのかもはやコミュ障なのかと思うことが多々あったけど女性恐怖症なのかもしれないって薄々思いつつある。 この話はまた別の話。

久しぶりにアメスピの黄色を吸おうと思ったがあの頃の長い思い出が帰ってきそうで電子タバコを吸って眠りにつく。